第44回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会

会長挨拶

第44回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会

会 長 田山 二朗

(国立国際医療研究センター病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 診療科長)

この度、第44回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会と第33回日本喉頭科学会総会ならびに学術講演会を2021年3月5日、6日の2日間,パシフィコ横浜ノースにて開催させていただくことになりました。大変光栄であるとともに身の引き締まる思いを感じております。このような機会を与えて頂いた梅崎俊郎理事長,兵頭政光前理事長をはじめ役員の先生方,会員の皆様に心より感謝申し上げます。

嚥下障害に対する診断・治療の重要性は医療の現場で急速に増してきていますが,多科・多職種の協働なくしては成り立たない領域です.日本嚥下医学会も当初は耳鼻咽喉科医が中心の嚥下研究会として1981発足しましたが,こういった医療社会的背景から2004年に日本嚥下医学会として組織されました.多職種がその役割を最大限に発揮し協力しあう連携は日本嚥下医学会が推進するところであります.

今回の大会のテーマは,日本の社会事情を鑑み「超高齢社会に向き合う」と致しました.高齢者の嚥下障害においては在宅を含めた地域医療において,まさに多職種連携が必要となる領域とも言えます.本大会が嚥下診療を担う会員の皆様のお役に立てるような内容にしたいと考えています.

さてここ数年間日本嚥下医学会と日本喉頭科学会は会期を連続して開催してきましたが,今回は両学会の融和も目的として,「超高齢社会に向き合う」を共通テーマとして同日に開催することに致しました.両学会共通の特別講演やシンポジウムなども多数企画する予定です.

ただ残念なことに新型コロナウイルス感染の勢いが治る気配を見せていません.各学会の開催は延期や中止,Web開催などに移行しているのが現状です.本大会はできればパシフィコ横浜ノースでの現地開催を目指したいところではありますが,状況によってはWeb開催も可能なように準備を進めています.

医局員一同,会員の皆様のご期待に添えるよう,日本喉頭科学会と共同して鋭意準備を進めております.会員の皆様のご支援をいただけるよう心からお願い申し上げます.